BenQのゲーマー向けブランド『MOBIUZ』のEX2710Rは深みのある映像と2.1chサブウーファーの迫力による没入感がすごい!湾曲タイプのゲーミングモニターです。
- BenQ 独自のHDRi技術搭載
- 高音質の2.1ch treVoloスピーカー内蔵
- WQHD高解像度でも実現できる165Hzリフレッシュレート
- 応答速度1ms(MPRT)によるスムーズなゲームプレイ
- R1000の湾曲タイプのVAパネル
- 光るLEDバックライト
- 操作しやすいリモコン付
そんなEX2710Rのレビューとして、実際に使った感想や搭載されている機能などの効果について解説しています。
レビュー記事作成にあたって、BenQ様よりMOBIUZ EX2710Rのゲーミングモニターを提供していただきました。
- 迫力のある映像と音質でしかも165Hz 1msMPRTの滑らかなゲームを楽しみたい人
- ゲーム以外にも動画や映画鑑賞も楽しみたい人
EX2710Rの外観・付属品
箱の大きさ|横76㎝×高さ50㎝×奥行24㎝
付属品を確認
EX2710Rの付属品は合計で9つ
- 外付けアダプター
- HDMIケーブル 1.8M
- USBケーブル 1.8M
- DisplayPortケーブル 1.8
- 電源ケーブル 1.8M
- リモコン
- 台座
- スタンド
- 背面カバー
説明書などは省略しています。
※USBケーブルはUpstream用となっているので注意
ディスプレイを支えるスタンドの重さは約1.7㎏となっており、十分の重さがあるので安定して支えれるようになっています。
EX2710Rのスタンドの組み立ても簡単で差し込んで、裏側のネジを回すだけで組み立てができます。
ディスプレイの外観
ディスプレイ | 27インチ湾曲 |
サイズ | W605mm×H377mm |
縁の幅 | 2mm(下部のみ35mm) |
非表示エリア | 7mm |
接続端子の位置 | 背面の下から接続 |
ボタン位置 | ディスプレイの下 |
VESA規格 | 100mm×100mmに対応 |
EX2710Rは27インチの大きさで、光の反射を抑えるノングレアの非光沢処理になっています。
湾曲タイプのディスプレイになっていて中心部では約42mmと緩やかなR1000の湾曲率
左右と上の縁は2mmとスリムベゼルとなっており、非表示エリアは9mm。下部のみ35mmの縁の大きさとなっています。(スピーカーがあるため)
正面ボタンはHDRiの切り替えボタンで、下部は電源ボタンと入力切替ボタンと設定のボタンになっています。
VESAマウントは100mmに対応しており接続端子は合計で8つあります。
- 電源
- HDMI2.0×2
- DisplayPort1.4×1
- イヤホンジャック
- USB3.0ハブ(アップ×1/ダウン×2)
EX2710Rのスペック
基本スペック・仕様
画面サイズ | 27インチ |
解像度 | WQHD(2560×1440) |
パネル | VAパネル |
輝度 | 300cd/㎡(HDR時400cd/㎡) |
コントラスト比 | 3000:1 |
視野角(左右/上下) | 178°/178° |
応答速度 | MPRT1ms/GTG2ms |
リフレッシュレート | 165Hz |
アスペクト比 | 16:9 |
表示サイズ | 596.7mm×335.7mm |
VESA規格 | 100mm×100mm |
電源 | 外付けアダプター |
湾曲 | 1000R |
画素密度/画素ピッチ | 109ppi/0.233㎜ |
HDCP | HDCP2.2対応 |
同期技術 | AMD FreeSync™ Premium テクノロジー |
スピーカー | 2.1ch(2W×2+5Wウファー) |
エルゴノミクス | 高さ調整 上下チルト-5°/15° 左右スウィーベル15°/15° |
機能 | Black eQualizer 機能 Color Vibrance 機能 Light Tuner 機能 ライティング機能 |
アイケア | ブルーライト軽減 フリッカーフリー ブライトネスインテリジェンスプラス(B.I.+) |
接続端子 | HDMI2.0×2 DisplayPort1.4×1 USB3.0ハブ×2 |
公式サイト | EX2710R製品ページ詳細 |
WQHD高解像度で鮮明な画像
フルHD(1920×1080)よりもピクセルの数が多いWQHD(2560×1440)は画像が鮮明に見えます。
解像度 | ピクセルの数(総画素数) |
---|---|
1920×1080(フルHD) | 207万 |
2560×1440(WQHD) | 368万 |
下記の映像は同じ映像をフルHDとWQHDで比較したものです。
WQHD解像度の方が映像を映し出すピクセルの数が多いので拡大しても鮮明な画像。
解像度はフルHDよりもWQHDが綺麗に見えるし4K解像度よりも負担が少なく一番実用的な解像度だとも言われています
165Hzのリフレッシュレート
EX2710Rは1秒間に165回画面を更新することができる165Hzリフレッシュレートのゲーミングモニター。
リフレッシュレートは高ければ高いほどゲームが有利になりゲームの映像が滑らかに表示されます。
しかも144Hzとの違いが分かりにくいと思うのですが、画面が更新される回数が多いほどより正確な情報が速く得ることができるので144Hzよりも有利になれるのが165Hzのリフレッシュレートのメリットです。
応答速度 MPRT1msによるスムーズさ
EX2710Rの応答速度は通常のGTGとは別に動画応答速度に特化したMPRTで1msという性能を持ったゲーミングモニターです。
このMPRTの応答速度が速いと残像感が少なくなり鮮明な映像が映し出すことができます。
応答速度のGTGとMPRTの違いは全く異なる性質の応答速度の表記。
GTGはピクセルが2色の間で変化するのにかかる時間で、MPRTはピクセルが連続して見える時間
引用元: GTG と MPRT: ディスプレイ上のピクセル応答に関するよくある質問(海外サイト)
GTG | 中間階級色の変化にかかる時間 |
MPRT | 動画ぼやけ測定で計測した実際の画像変化の時間 |
応答速度のGTGの数値だけだと実際に残像感が少ないかどうかの判断は難しいのですが、実際の映像を元に動画ぼやけ測定で行うMPRT(動画応答速度に特化した指標)の応答速度を見ることで残像感が有無がわかります。
MPRTについて詳しく知りたい人はこちらの三菱電機の動画ぼやけ測定方法MPRTと知覚された動画ぼやきの相関についてをご覧ください。
EX2710Rの応答速度はMPRT1msという性能なので残像感が少なくスムーズな映像を楽しめるということです!
EX2710Rのスペックのまとめ
E2710RはWQHD解像度で165Hzの高リフレッシュレートでありながらMPRT1msという応答速度を実現している高性能モデルのゲーミングモニターでスムーズなゲームプレイができる性能。
EX2710Rの機能
EX2710Rに搭載されている『ゲーム向け機能』『BenQ独自のHDRi技術』『Eye Care』『同期技術』。ゲーム向機能の効果はもちろんのこと、HDRi技術の効果やアイケアの効果についてしっかりと見ておきましょう。
ゲーム向け機能
暗い場面での見やすくする『Black eQualizer』機能
Black eQualizer機能は暗い部分や暗闇に潜んでいる敵を見やすくできる機能になります。0~10まで最大で調整でき数値が大きいほど視認性が上がるようになります。
最適な色の鮮明さを表現できる『Color Vibrance』機能
Color Vibrance機能は色の鮮やかさを調整することで、見えにくい物を見やすくするといった効果があります。基本は+10とななっており0~20まで調整が可能。
明暗を調整できる『Light Tuner』機能
Light Tuner機能は明暗の強さを調整できる機能で、マイナス10~プラス10の20段階で調整できるようになっています。メリハリのある映像にする効果があります。
BenQ独自のHDRi技術
HDRiはBenQ独自の技術で通常のHDRとゲームHDRiとシネマHDRiの3つのモードでコンテンツを楽しむことができ、HDRi技術によって明るさとコントラストをコントロールします。
ゲームHDRi | 暗いシーンのディティールと色のグラデーションのコントラストを強調して、没入感と視認性を高めてくれる効果がある |
シネマHDRi | コントラストとカラーパフォーマンスを向上させてコンテンツの映像美を引き出してくれる効果 |
HDRiについて詳しく知りたい人はBenQ知識ページのこちらをどうぞ>BenQ HDRiはどのように没入感をもたらすのか
Eye Care(アイケア)
ブライトネスインテリジェンスプラス(B.I.+) は目の疲労感を軽減してくれる
ブライトネスインテリジェンスプラス(B.I.+)によって、視聴環境周辺の光量と色温度+コンテンツの明るさと色温度も検出して自動的に最適な輝度と色温度に調整してくれるので目の疲労を軽減してくれる効果に期待できます
- 瞳孔の負担が軽減
- 目の疲れが軽減
- 目の負担が少なくなる
ブルーライト軽減
目が痛くなる原因のブルーライトを軽減できるブルーライト軽減は0~20で調整ができ、長時間プレイされる方は最低でも+10に設定しておかないと目が痛くなります。
それ以上高くすると色合いに違和感を感じるようになるので注意してください。
同期技術の AMD FreeSync™ Premium テクノロジー
AMD FreeSync™ Premium テクノロジーは映像がずれたりするティアリングと、カクついたりするスタッタリングを防ぐ同期技術。
少なくともフルHD解像度で120Hzのリフレッシュレートの場合に活用でき、低フレームレート補正(LFC)のサポートと低レイテンシーの効果があり滑らかな映像になります。
EX2710Rをレビュー!実際に使ってみた感想
入力遅延|ゲームをしていてもを感じことはない
inupt lug testerを使って簡易的に入力遅延(input lug )の計測をして、実際にAPEXなどのFPSゲームでプレイしましたが入力遅延を感じる事はありませんでした。※測定は1080P/60Hzです
実測値※計算 | 最低限必要な速さ | |
---|---|---|
60Hz | 8.6ms | 16.6ms |
120Hz | ※4.3ms | 8.3ms |
144Hz | ※3.58ms | 6.94ms |
240Hz | ※2.15ms | 4.16ms |
サイズ感|R1000の湾曲タイプで全体が見やすい27インチ
EX2710Rの特徴でもある湾曲タイプのゲーミングモニターですが『見やすさ』というのがとても不安要素でしたが湾曲率R1000はゆったりとした湾曲となっており、平面タイプから変わってみても違和感も全くありません。むしろ湾曲タイプの見やすさに驚きです。
R1000の湾曲タイプで全体が見やすい27インチの『サイズ感』
動きの激しいFPSゲームでも画面酔いするといったことはありませんでした(3D酔いするタイプです)
画質|色味が深くてメリハリのあるVAパネルが綺麗
EX2710Rは3000:1という高いコントラストが特徴のVAパネルを採用しているので、映し出される画像や映画はIPSパネルとは違った色味が深くてメリハリのある画質になっています。
そもそもコントラスト比とは白色と黒色の比率を表している指標になります。この比率が多きほど、白色と黒色のメリハリが大きく表示されるので深みのある色になってきます。
TNパネル | 1000:1 |
IPSパネル | 1000:1 |
VAパネル | 3000:1 |
だたし、白色が多いWeb閲覧などコントラスト比が高いと目が疲れやすくなるのでなるべく避けたいところですが、直接モニターの光が目に入らないようにBenQ ScreenBarのモニターライトを使うことで解消されるのでおすすめです。
音質|2.1chのtreVoloスピーカーは想像以上に迫力がある『オーディオシステム』
ゲーミングモニターというものはコストを抑えるために、おまけ程度の性能のスピーカーになっているのですが、このEX2710Rには高音から低音まで想像以上の迫力あるスピーカーが搭載されています。
- サブウーファー搭載の2.1chスピーカー
- プリセットされた5つのモード
BenQのtreVoloスピーカーでウーファーの有りなし(EX2710RとEX2510)の音を比較しましたが、雲泥の差を感じましたね。
また、プリセットされている5つのサウンドモードを使い分けることで、より音を楽しめるように設計されているのもポイント!
FPS | ソフトな足音や敵が使用している武器を認識しやすい音域 |
レーシング | 重低音、3Dサラウンド効果でエンジン音が聞き取りやすい音域 |
スポーツ | バックサウンドのノイズの干渉を減らしている状態で歓声などが聞き取りやすい音域 |
シネマ | 視聴と視覚の両方で没頭しやすい音域 |
ライブ/ポップ | 高、中、低のサウンドバランスを調整して長時間きける音域 |
BenQのオーディオシステムについて詳しく知りたい人はこちらをどうぞtreVoloオーディオシステム
操作性|音量や設定を変えれる『リモコンが便利すぎる』
EX2710Rには音量や設定などを簡単に変更することができるリモコンがついています。
裏側のプラスネジ(+1)通常よりも小さいサイズになっていて、ネジ穴がつぶれやすいので必ず+1のドライバーで回してください!
- 電源のON/OFF
- 入力切替
- HDRモード選択
- ゲームモード選択
- 輝度調整
- プリセットモード選択
- オーディオモード選択
- ミュート
- 音量調整
これだけのことができるリモコンは便利過ぎます。
スマホのアプリリモコンで出来たらもっと最高なのに!今後に期待W
ライティング|モニターの背面が光る!LEDバックライトがオシャレ
モニターの平面にクロスラインで埋め込まれたLEDバックライトのライティング機能。初期設定ではOFFになっていますが、ONにすることで光るようになります。
しかもカラー設定は9色から選べて、パターンも選べるのでゲーム部屋の雰囲気になってとてもオシャレです。
- シングル(強)
- ブレス(強弱)
- スペクトラム(順番に色がかわっていく)
- カウントダウン(1づつ順番に光る)
- モールス信号(点灯する)
- シナリオ(ゲーム、シネマ、標準で色が変化)
上記の画像は部屋を暗くしてスマホのナイトビジョン撮影で撮っているの、視覚的にはもっと薄く写るかんじです。※部屋の電気が付いている状態だとほぼ分かりません。
PS5|4K解像度のダウンスケールで表示される
EX2710RのWQHD解像度はPS5で使ったら4K解像度からのダウンスケールで表示されました。これは4K解像度で表示されているのではなくあくまでも映像はフルHDなので注意。
もちろん120Hzも可能なのでフォートナイトでもしっかり120fpsが出てました。
PS5でもEX2710Rの性能を発揮できるという事ですね
EX2710Rのレビュー評価:深みのある映像と2.1chサブウーファーの迫力よる没入感がすごい!湾曲タイプ
価格 | |
性能 | |
機能 | |
画質 | |
音質 | |
見やすさ |
- 迫力のある映像と音質でしかも165Hz 1msMPRTの滑らかなゲームを楽しみたい人
- ゲーム以外に動画や映画鑑賞も楽しみたい人
長所|良かったところ
- BenQ 独自のHDRi技術搭載
- 高音質の2.1ch treVoloスピーカー内蔵
- WQHD高解像度でも実現できる165Hzリフレッシュレート
- 応答速度1ms(MPRT)によるスムーズなゲームプレイ
- R1000の湾曲タイプのVAパネル
- 光るLEDバックライト
- 操作しやすいリモコン付
EX2710Rの良かったところは、WQHD解像度で165Hzのリフレッシュレートの速い応答速度の性能はもちろん!
色に深みがあって綺麗な画質や2.1chの音質や使いやすいリモコンや湾曲タイプが想像以上に見やすさかったところですね
EX2710Rの湾曲タイプのゲーミングモニターを使うことで深みのある映像と2.1chサブウーファーの迫力による没入感がすごい! 5万円以上の予算がある方は是非検討して頂きたいゲーミングモニターです!
短所|残念だと感じたところ
- 電源内蔵ではない(外付けアダプター)
- リモコンのボタンカバーのネジが小さくて開けにくい
- コントラスト比が高いのいでWeb閲覧で目が痛くなりやすい(設定で調整可能)
ゲーミングモニターをデスクに置くことから、やはり外付けアダプターは邪魔に感じてしまいますね。あと一番難点だったのがリモコンのカバーを開ける事ですかね。個人的にはスライド式で良かったと思うのですが…
それでも色んな要素を含めて総合的に評価しても、凄く使いやすいゲーミングモニターというのが分かりました。湾曲タイプだから…VAパネルだから…という偏見を無くしてEX2710Rの没入感を体験してください!
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