ゲーミングモニターの応答速度は1msと5msの違いはほぼ変わらない!不利になる原因とは

応答速度1msと5msの違い

ゲーミングモニターの応答速度が速いと有利と聞くけど、1msと5msの違いって体感で分かるのかな?

ゲーミングモニターの応答速度1msと5msの違いはほぼ変わらないというのが結論です。特にCS機用の60Hzでは変わりありませんが、PC用などの高いリフレッシュレート144Hzや240Hzでは違い出てきます。

この記事では、応答速度の違いについての内容になっています。またなぜ応答速度の違いによって不利になるのかも解説しているので、応答速度って何?効果あるの?という方でも安心して見て頂けます。

重要なのは1フレーム当たりの更新時間と応答速度との関係が1msと5msの違いにつながりますので最後まで読んで参考にしてくだい。

目次

ゲーミングモニターの応答速度とは?

ゲーミングモニターの応答速度は液晶ディスプレイの電圧の変化によるディスプレイの切り替え速度の事を表しています。もう少し簡単に言うと、モニターが受信した信号がディスプレイに表示されるまでの時間の事。

モニターの遅延とは?

応答速度の表記の種類は3つ

残像感が少なくなるという応答速度には3つの表記方法があり、この違いで残像感の少なさを表しています

応答速度極端な色の変化
応答速度GTG中間階級色の変化
応答速度MPRT動画ぼやけ測定での数値

極端な色の変化(黒→白→黒)というのは、対戦ゲーム内では現実的に少なくむしろ中間階級色の変化の対応が多くなります。

応答速度とGTGの違い
応答速度0を100にするのが得意
応答速度GTG50を55や60にするのが得意

背景や建物など似ている色を切り替えるのが得意なのが応答速度GTGの表記になるので対戦ゲーム向けの性能だと言えます。

〇実際の表記の例:応答速度5ms GTG1ms

上記の例の場合だと、だれが見ても応答速度がGTG1msという事がわかりますよね?

しかしそうでない場合もあるんです。

✖応答速度1ms

この場合だとGTG1msなのかどうかが判断できない。

応答速度GTGとMPRTは同じではない…

わたし自身が色んなサイト(海外サイトも含め)応答速度について調べましたが、応答速度GTGと応答速度MPRTは違う性能という結論にいたりました。

GTGはピクセルが2色の間で変化するのにかかる時間で、MPRTはピクセルが連続して見える時間  引用元blurbusters.com GTG MPRT

このMPRTの応答速度とGTGの応答速度ではMPRTの値が残像感に大きく影響を与えるとも言っています。

GTG(gray to gray)の中間階級色の変化にたいして、MPRTは(moving picture response time)といい動画ぼやけ測定方法で測定した値がMPRTとなっています。

元は三菱電機製のディスプレイにおいて応答速度の動画ぼやけ測定といて行われていて今ではVESA規格の標準応答速度として認められて数値になっています

ゲーミングモニターの応答速度の表記の理想は応答速度○○ms GTG○○ms MPRT○○msの3つ揃っていることが良いのだが、購入される人は数値しか見ていないので1mが基準になっているというのが現状なんです

まあメーカー側はあえて遅い数値を公表してしまうど性能が悪い…と思われるから表記しないのでしょうね

応答速度1msと5msの違い

ゲーミングモニターの応答速度1msと5msの違いは極端に体感できる違いではありませんが、応答速度が速い方が残像感が少ないというには変わりありません

1msの方が残像感がより少なく表示される

ゲーミングモニターの応答速度は速さによって遅延を感じる残像感が発生します。

応答速度が1msの方が表示遅延が少ないので残像感がない

応答速度が速いほどゲーミングモニターで表示される画面の切り替えが速くなるということになるので応答速度は速いほど良いものだと言えます。

応答速度が速い1msだと残像感が少ない

ただしゲーミングモニターの残像感を感じられる応答速度の遅さは実はモニターのリフレッシュレートによって変わってきます。

リフレッシュレートが低いモニターではほぼ変わらない

モニターには1秒間に画面を更新できる回数であるHz(リフレッシュレート)があります。

1秒間に60回更新される60Hzで例えると、応答速度の単位はmsは1/1000秒になるので1000ms÷60=16.6msとなります。これは1フレーム更新するのに必要な時間になり応答速度がこの数値を上回ると理論上、残像感に違いが出てしまいます

60Hzのゲーミングモニターでは理論上16msを選んでいれば違いは出ないという結果になります。

60Hzの場合での1フレーム当たりの変化の様子

ようするに、1フレームから2フレームまでの時間に(ms)に応答速度が当てはまっていたら問題ないという事。1フレームあたりの時間は下記を参考にしてください。

60Hz16.6ms
144Hz6.94ms
240Hz4.16ms

このことから、ゲーミングモニターの1msと5msの違いはPCゲーム用の高いリフレッシュレートでしか違いがでないというようになり60Hz/75Hz駆動のモニターではほぼ変わらないという結果になりました。

動きの速い対戦ゲームでは応答速度よりも残像低減技術の方が重要

応答速度はが遅いと表示遅延でもある残像感が感じてしまいますが、応答速度が速くても色の変化を脳が覚えていて切り替わった時に残像として認識してしまうホールドボケとよばれる現象が起こっていまします。

残像低減技術はホールドボケから残像感を減らす

1フレーム当たりの色の変化は、2フレームまでを受信して変化するまでの間に待ち時間が存在します。その持ち時間を利用して脳の錯覚を低減するのが残像低減技術になります。

1フレーム当たりの待ち時間に残像低減技術を加える事でホールドボケを減らすことができる
残像低減技術でホールドボケをなくす

応答速度が速いゲーミングモニターでも残像を感じてしまうというのは、このホールドボケが理由になりそれを解消してくれるのが応答速度ではなく残像低減技術という事なのでとても重要なんです。

動きの速い対戦ゲームでは狙う場所が脳の錯覚によって起こる残像感でズレる可能性があります。なので応答速度が速い残像低減技術が搭載されたゲーミングモニターを選ぶことで違いが明確になります

まとめ:応答速度の違いはないけど残像感で不利になる原因は残像低減技術の有無

ゲーミングモニターの応答速度1msと5msの違いは144Hz駆動以上では理論上違いが出てしまうので144Hzや240Hzといった高いリフレッシュレートには応答速度1msを選ばないと残像感や表示遅延を感じてしまいます。

また速い応答速度を選んでもホールドボケと呼ばれる残像感が出てしまうので動きの速い対戦ゲームには残像低減技術がおすすめです。

残像低減技術が搭載されているBenQゲーミングモニター

BenQが独自のDynamic Accuracy(DyAc)がこの残像低減技術になります。動きの速い場面でも正確に表示されるので応答速度も速く残像感を感じないゲーミングモニターが欲しい…という方にピッタリでおすすめです。

PC用におすすめの240Hz

PS5用におすすめの144Hz

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