ゲーミングモニターで黒挿入が良いと聞いたけど、何がどういいのかいまいち分からない…本当に必要なのかな?
ゲーミングモニターに少し詳しい人ならば、耳にした事がある『黒挿入』
でも実際はどんな役割で、どんなメリットとデメリットがあるという事まで言える人は少ないですよね。
そこでこの記事では『黒挿入』について、ゲーミングモニターの分析の専門家である中の人@trenddeviceが初心者でも分かるように説明します。
結論を言うと黒挿入はFPSゲームにおいては必須機能であり理由も解説しているので参考にしてください
そもそも黒挿入とは?
黒挿入の原理
黒挿入というのは画面が更新される間に余っている時間を利用して黒色のフレームを入れて映し出す機能。
これは、モニターが更新する時間を表している図になります。皆さんが良く知っているリフレッシュレートと呼ばれるもの。
そのリフレッシュレートによって1秒間に更新される回数が決まっており、1回当たりにかかる時間を算出したものなんです。
144Hzのモニターだと1フレームあたり6.94ms掛かって144回更新されるとちょうど1秒になります。
その間に起こっている内容が上の図になります。
0.00ms | 色の変化が始まる(1フレーム目) |
---|---|
0.00~3.00ms | 色の変化が終わる |
3.01~6.93ms | 次の色の受信時間及び余り時間 |
6.94ms~ | 色の変化が始まる(2フレーム目) |
… | … |
この余っている時間に黒色のフレームを入れている技術が『黒挿入』になります。
図の違いを見て気付いた人が入れば、勘が鋭いですね!!ヒント!!黒色が入る事で色の見え方がどうなりましたか?答えは次で説明しますね
黒挿入の効果
黒挿入の原理が理解できたけど実際にどのような効果があると思いますか?モニターに黒挿入があるとハッキリ色が見えるようになります。
言い換えると、黒色のフレームを入れる事で残像感が少なくなる!と表現すると少し分かりやすいかとしかしそれと同時になぜ残像感と関係が?という疑問もでてくるので、ひとつづつ解説していきますね。
錯覚を起こすホールドボケが残像感の正体
人の目は色んな色を認識する事ができますが、それと同時に色の錯覚も起こしています。例えば、明るい電球(白色)を見てから他の場所を見ても目がチカチカして白っぽく見えませんか?
モニターを見ている最中でも実は同じような現象が起こっており、赤→青の変化だと薄っすら赤色が残ったまま青色を認識しているんです。
そういった錯覚を起こす現象がホールドボケと呼ばれるもので映像の残像感を感じる部分になります。
黒色があることで残像感を感じないようになる
先ほどの答えになりますが、黒色がある方が色が強調されますよね!それだけ黒挿入はハッキリ認識できるようになるんです。つまりホールドボケの錯覚を防ぐのが黒挿入の効果
いくら応答速度が速くても0.1msでも残像感は感じるし、1msでも5msでも関係ないんですよ!だって残像感は目の錯覚なんですから。
黒挿入のメリット
ゲーミングモニターの黒挿入とその効果が分かった事でそれがゲームにてどのようメリットになるか?FPSゲームにおいてリコイル制御が正確になっったりエイム合わせがしやすいといったメリットがあります
黒挿入が無い場合を極端に描いてみると上の図のようになります。FPSゲームでの照準はmmくらいの大きさですよね?その小さい照準に残像感があれば的確に狙ったり、リコイル制御をするのは難しいといえます。
このように残像感が少なくハッキリ見える方がFPSゲームでは狙いやすいし、当てやすいですよね!
黒挿入のメリットはFPSゲームにおいてmm単位の照準を的確に狙えるようになり、リコイル制御もハッキリ分かるので制御がしやすくなる。それを実現してくれるのが『黒挿入』なんです。
黒挿入があるモニターのおすすめモデルはコレ!
各メーカーから黒挿入の技術が出ています。
- BenQだとDyAcやDyAc⁺
- ASUSだとELBM
- ACERだとVRB
- PixioだとMPRT
色んな種類メーカーの中からゲーミングモニターの分析の専門家が選ぶおすすめの黒挿入モニターはこちらの4種類
黒挿入と言えばBenQのDyAc⁺がおすすめ
各メーカーが黒挿入を出しているのですがその中でも黒挿入技術がプロゲーマーにも認められているのがBenQのDyAc⁺になります
真剣にFPSゲームをしたい人や有名配信者やストーリーマーを目指している人はこのBenQのXL2546KのDyAc⁺を選ぶのがおすすめです。
スペック的にも24.5インチのTNパネル/240Hz/応答速度0.5msとなっているので間違いなく黒挿入の中で最強の240Hzです。
PS5などの120Hzでプレイする方にはXL2411KのDyAcがおすすめです。
黒挿入でコスパで選ぶならPixioのMPRTがおすすめ
BenQのDyAcは気になるけど値段が他のモニターと比べて高いから悩んでしまう人におすすめなのがコスパ最強のPixioの黒挿入モニター
製造コストを下げるかわりに付属のモニタースタンドが頼りない…という点はありますが、直ぐに売り切れになるくらい人気のモニターです。
スペック的には23.8インチIPSパネル/144Hz/応答速度1msで価格はAmazonで21,980円なので間違いなくコスパでおすすめ
在庫があればラッキーですよ
240HzならHAYABUSA2がコスパがいいですよ!
黒挿入のHDMI2.1搭載モデルならACERがVBRがおすすめ
PS5に完全に対応しているHDMI2.1搭載のゲーミングモニターで唯一黒挿入があるのがACERのXV282KKVモデル。
高画質4K解像度で高リフレッシュレートの120Hzが実現できる次世代機ゲーミングモニター!
スペック的にも28インチ/IPSパネル/144Hz/応答速度1msと優秀すぎる!ちょっと価格は高いですが人気のモニターです。
通常の240HzのフルHDのTNパネルだとこちらがおすすめです
黒挿入のモニターを長時間プレイすると目が疲れる!
黒挿入の仕組みについて紹介しましたが、実は黒挿入のモニターのデメリットもありそれが長時間プレイできない…多くのモニターは画面のちらつきでもあるフリッカーが発生しています。
もちろん黒挿入のモニターにフリッカーを無くす機能はるのですが、残念ながら黒挿入と一緒に使う事はできないんです。
どちらかいうと黒挿入は黒色をいれるのでフリッカーに近い現象と同じようになり、目の負担もそれなりにあります。
個人的には3時間以上すると目が疲れてくる印象
必ずしも、目が痛くなるという事もなく症状は人それぞれ。
対策としては、モニターの設定で輝度を低くする事で軽減できると感じでます。まあFPSゲームで3時間も集中できないので問題はないかとも思いますけど
結論:黒挿入の必要性があるのはFPSゲームだけ
黒挿入の必要性についていくつかの項目で解説してきました。一般的には黒挿入の必要性に関して必ずしも必要ではないと言及しているが多くいますがゲーミングモニターの分析の専門家としては、FPSゲームをするモニターを選ぶなら黒挿入の必要だと結論づけました。
正確な映像の情報は撃ち合いに勝つために必要なものでそれを可能にしてくれるのが黒挿入だからです。
もちろんモニターの設定ON/OFFも選べるので損することはありませんよね!是非おすすめの黒挿入モニターを使って、違いを体感してください。
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