パソコンでゲームを遊んでいるうちに、パソコン本体のスペックを気にする人は多いかと思います。
ですが、モニターにまで気を遣うと、さらにゲームで有利になったり、ゲームへの没入感や体験度が高まります。
もちろん、プロゲーマーやストリーマーもゲーミングモニターを使用していますが、どんなものを選べばいいか分からない人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、ゲーミングモニターのメリットやデメリット、選び方などを紹介します。
特に、2024年現在におすすめできるコスパの良い商品もありますので、参考にしてみてください。
安いゲーミングモニターと高いゲーミングモニターの違いは?
ゲーミングモニターの価格による違いは下記のとおりです。
求めているスペックを予算内で購入できるかの参考にしてみてください。
安いゲーミングモニターの特徴
安いゲーミングモニターの特徴としては、最低限のリフレッシュレートや応答速度を確保しながらも、使用しているパネルが安価のTNパネルがほとんどです。
そのため、IPSパネルを採用していることが多い高価なゲーミングモニターと比べて、色表現が少し弱いことが特徴といえます。
ですが、FPSゲームなどにおいては逆にTNやVAパネルのほうが良い場合もあるので、まずはゲーミングモニターデビューしてみたい人は、安いモデルから買ってみるのがおすすめです。
高いゲーミングモニターの特徴
一方で高いゲーミングモニターは、徹底的に応答速度や高リフレッシュレートを追求しており、ゲーム体験が格段に良くなるモデルが多い印象です。
応答速度が下がりがちなIPSパネルを採用していながらも1msを実現していたりします。
なかでも240Hzや360Hzを追い求めているのであれば、高価なゲーミングモニターがおすすめです。

ゲーミングモニターを使うメリット
ゲーミングモニターを使うメリットは様々ありますが、主に下記の点が挙げられます。
- 残像感が非常に少ない
- 滑らかな映像が楽しめる
- チラつきが少ないため長時間プレイしても疲れにくい
残像感が非常に少ない
ゲーミングモニターは、一般的なモニターと比べた時に残像感が非常に少ないことが特徴です。
一般的に「応答速度」と表記され、この数値が低ければ低いほどチラつきや残像感が少なく、視認性が高まります。
特に、アクションゲームやFPSゲームでは残像感は致命傷です。
そのため、ゲームをしっかり楽しみたいのであれば、ゲーミングモニターを選ぶことをおすすめします。
滑らかな映像が楽しめる
一般的なモニターは60Hzですが、ゲーミングモニターになると144Hzや240Hzなど高リフレッシュレートのモデルが多いです。
リフレッシュレートが高ければ高いほど、1秒間に表示される画像の枚数が多いため、滑らかな映像が楽しめます。
パソコンのスペックに余裕がある人は、高リフレッシュレートのモニターを選んでみることをおすすめします。
チラつきが少ないため長時間プレイしても疲れにくい
ゲーミングモニターには、フリッカーフリーなどのチラつきを抑える機能が搭載されていることがほとんどです。
これにより、長時間プレイしていても目が疲れにくくなっています。
また、ブルーライトカットの機能も搭載されているので、ゲームをするのであれば絶対にゲーミングモニターを選びましょう。

ゲーミングモニターを使うデメリット
一方で、デメリットは下記の点が挙げられます。
- 価格が高い
- パソコンなどのスペックに左右される
価格が高い
ゲーミングモニターのスペックにもよりますが、基本的に高価なモデルが多いのが現状です。
なかには1万円代で購入できるモデルもありますが、性能を妥協しなければならないことがほとんどです。
また、ゲームの種類や用途によっては、そこまでハイスペックなゲーミングモニターは必要ないため、ご自身に合ったモデルを探してみてください。
本記事では、ハイスペックモデルはもちろん、コスパの良いモデルも紹介しています。
パソコンなどのスペックに左右される
特にリフレッシュレートに関してですが、使用するデバイスに左右されるため、一概に高リフレッシュレートが良いとは言い切れません。
例えば、240Hz対応のモニターであっても、パソコンのスペック的に144fpsが限界なのであれば、240Hzのモニターはオーバースペックです。
また、コンシューマー機であれば、ニンテンドースイッチは最大30fps、PS5は最大120fpsとなっているため、それ以上のリフレッシュレートは不要です。
ゲーミングモニターの選び方は?
ゲーミングモニターを買う際に注目したいポイントは、下記のとおりです。
- 応答速度
- リフレッシュレート
- パネルの種類
- モニターのサイズ
応答速度
応答速度とは、モニターに映る色が変化する時間を表していて、この速度が速ければ速いほど映像のチラつきやブレが少なくなるため、視認性が高まります。
一般的に、リフレッシュレートと深く関係しており、リフレッシュレートによって必要な応答速度が変わります。
リフレッシュレート | 必要な応答速度 |
60Hz | 16ms以下 |
144Hz | 6ms以下 |
240Hz | 4ms以下 |
360Hz | 2ms以下 |
現在販売されているゲーミングモニターにおいて、上記の表よりもっと速い応答速度になっているモデルがほとんどなので、神経質にならなくても問題ないでしょう。

リフレッシュレート
リフレッシュレートとは、1秒間に表示される画像の枚数で、パラパラ漫画をイメージしていただくと分かりやすいかなと思います。
この数値が高ければ高いほど滑らかな映像になるため、動きの激しいFPSゲームなどでは高リフレッシュレートが有利に働くこともあります。
ですが、パソコンのスペックやコンシューマー機によって限界のfpsが決まっており、それに対応したリフレッシュレートを選ぶようにしましょう。
パソコンであれば、ゲームを起動して実際のfpsを計測してみたうえで、ゲーミングモニターを選ぶのがおすすめです。
パネルの種類
パネルの種類は大きく分けて3つあります。
用途やゲーム内容、予算によって適切なパネルが変わるので、参考にしてみてください。
TNパネル
TNパネルは、とにかく安価なのでモニター本体の価格が抑えられるのが特徴です。
また、高リフレッシュレートに対応していることが多く、240Hzなどのモニターも出回っています。
ですが、視野角が狭く、見る角度によっては色の表現や明るさに違いがあるので、大きなモニターを購入する際はデメリットになります。
VAパネル
VAパネルは、遮光性が高いのが特徴で、黒が強く表現できるのが強みです。
また、コントラスト比も高いため、鮮やかな映像を楽しめます。
一方で、応答速度が遅いデメリットがあるので、どちらかというとRPGなどをプレイする際に向いているといえます。
IPSパネル
IPSパネルは、178°のとにかく広い視野角と、視野角による色や明るさの劣化がほとんど無いのが特徴です。
そのため、ハイスペックなゲーミングモニターにはIPSパネルが搭載されていることがほとんどです。
ですが、どちらかというと応答速度が遅いのがデメリットで、それでも1msほどの速さにしようとすると、モニター本体の価格が高価になってしまいます。
モニターのサイズ
ゲームをプレイする際に、視認性などを考慮すると24~27インチがおすすめです。
もちろん、もっと大きいサイズもありますが、どうしても端から端まで見渡す際に視点移動が大きく、疲労感にも繋がります。
また、現在販売されているゲーミングモニターで最も販売ボリュームが大きいのも、24~27インチです。
こればかりは個人の好みになりますので、現在使っているモニターが24インチで物足りないのであれば、27インチがおすすめです。

【2024年】ゲーミングモニターおすすめ10選!
KOORUI 24インチ ゲーミングモニター(24E3)
近年、安価なゲーミングモニターを販売していて人気がでているKOORUIのなかでも、定番モデルにあたる商品です。
1万円代にもかかわらずリフレッシュレートが165Hzとハイスペックで、大抵のゲームで満足感を得られるでしょう。
また、この価格帯でIPSパネルを採用しているのもポイントで、安価で色彩表現にこだわりたい人におすすめです。
インチ |
24 |
パネルの種類 |
IPS |
リフレッシュレート |
165Hz |
応答速度 |
1ms |
KOORUI ゲーミングモニター 165Hz 湾曲モニター (24E6C)
先述のモデルより応答速度などのスペックを落としながらも、視点移動のしやすい湾曲モニターへ進化したゲーミングモニターです。
応答速度よりゲームや映像への没入感を優先したい人におすすめで、特にRPGやアクションゲームにピッタリです。
また、3辺フレームレスのデザインは、サイズが大きくなりがちなモニターにおいて省スペースにも役立ちます。
インチ |
23.6 |
パネルの種類 |
VA |
リフレッシュレート |
165Hz |
応答速度 |
6ms |
AOC ゲーミング液晶モニター(C27G2X/11)
価格とスペックのバランスが良いゲーミングモニターで、VAパネルにもかかわらず高色域で映像が綺麗に再現されます。
応答速度も妥協しておらず、どんなゲームでも活躍してくれる1msとなっています。
また、端子も豊富で、HDMI2.0 x 2、DP1.2x 1の他に、今では珍しいD-subまで搭載されているため、少し古いグラボでも使用できる点もおすすめポイントです。
インチ |
27 |
パネルの種類 |
VA |
リフレッシュレート |
165Hz |
応答速度 |
1ms |
Acer Nitro (VG240YM3bmiipx)
応答速度が下がりがちなIPSパネルのなかでも突出した速度を叩き出しているゲーミングモニターで、コスパ最強と言われるモデルのひとつです。
HDR10やAMD FreeSyncに対応しており、映像の明暗をハッキリ表示してくれるため、没入感が高まります。
3万円程度まで予算が確保できるなら、真っ先におすすめしたい商品です。
インチ |
23.8 |
パネルの種類 |
IPS |
リフレッシュレート |
180Hz |
応答速度 |
0.5ms |
ASUS TUF Gaming(VG279Q1A)
オーバークロックで最大165Hzに対応したゲーミングモニターです。
前後にチルトするため、デスクやチェアとのバランスでモニターの角度が変更できるようになっています。
ブルーライトフィルターやAMD FreeSyncを搭載しているため、目の疲れにくさを体感できるでしょう。
インチ |
27 |
パネルの種類 |
IPS |
リフレッシュレート |
165Hz |
応答速度 |
1ms |
Dell 24.5インチ ゲーミングモニター(G2524H)
応答速度0.5msに加えて280Hzの高リフレッシュレートという、スペックが非常に高いモデルです。
その代わりに解像度がフルHDですが、FPSをメインに遊んでいるのであれば全く問題ありません。
とにかく応答速度と高リフレッシュレートを追い求めたい人におすすめのゲーミングモニターです。
インチ |
24.5 |
パネルの種類 |
IPS |
リフレッシュレート |
280Hz |
応答速度 |
0.5ms |
BenQ MOBIUZ(EX2510S)
165Hzの高リフレッシュレートに加えて、徹底的にティアリングを排除した設計になっており、非常に滑らかなゲームプレイを実現したゲーミングモニターです。
ティルトや高さの調整はもちろん、モニターアームを使用せずとも左右の角度を調整できるため、複数モニターを採用している人でも使いやすくなっています。
インチ |
24.5 |
パネルの種類 |
IPS |
リフレッシュレート |
165Hz |
応答速度 |
1ms |
BenQ ZOWIE(XL2411K)
「ゲーミングモニターといえばコレ」と言われると、必ず話題に挙がるモデルです。
世界中のプロゲーマーやストリーマーが使用していて、その信頼は非常に高くなっています。
激しい映像でもチラつきを最小限に抑えるDyAcを搭載しているので、長時間のゲームプレイでも疲労感が非常に少ないです。
インチ |
24 |
パネルの種類 |
TN |
リフレッシュレート |
144Hz |
応答速度 |
1ms |
IODATA GigaCrysta(EX-GD271UAX)
IPSパネルの改良版である、AHVAパネルを採用したハイスペックゲーミングモニターです。
リフレッシュレートが高いのはもちろんですが、驚くべきポイントはその応答速度で、驚異の0.2msとなっています。
映像美も体感しながら、ゲームプレイも妥協したくない人におすすめです。
インチ |
27 |
パネルの種類 |
AHVA |
リフレッシュレート |
240Hz |
応答速度 |
0.2ms |
Dell Alienware(AW2523HF)
価格は非常に高価ですが、価格に見合ったスペックを持っているゲーミングモニターです。
ゲーミングモニターのなかでもかなり特殊で、独自のAlienVisionオーバーレイ機能を搭載しており、モニターベースでオーバーレイを表示できるようになっています。
パソコンのスペックが許すのであれば360Hzも体感できるため、ハイスペックパソコンを持っている人におすすめしたいモデルとなっています。
インチ |
27 |
パネルの種類 |
AHVA |
リフレッシュレート |
240Hz |
応答速度 |
0.2ms |
まとめ
今回は、コスパ最強のモデルを含めたおすすめのゲーミングモニターを紹介しました。
各メーカー続々と新作を発表しており、予算に応じて非常に選びやすくなってきています。
ゲーミングモニターデビューにピッタリのモデルもあるので、この記事を参考に選んでみてください。

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